dog.01 私という始まりについて

第一章

ご主人様と最初に会ったのは
私がまだ小さな箱に詰められていた時だ。

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dog.02 舞台裏

第一章

今日もどこかの国から来た不安そうな新入りが、
静かに裏の箱に入れられる。
何かを注射で打たれたのち、表の透明の箱へ移動だ。
そして、大勢の人間たちが私たちをくまなく見つめる。

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dog.03 確執

第一章

今日も沢山のご指名を頂き、素直に嬉しい。
柴姉さんやミミさんの視線が気になるが、
生きるために私は精一杯、尻尾を振りペロペロし、
自分を売り込む。

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dog.04 警報、鳴る

第一章

「あいつには気をつけた方がいいぞ、、、」
上の箱に住む、同期のアメリカンショートヘアーが、
色白な奥さん風の女性を見て、
ビー・ケアフル 的なことを言ってきた。

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dog.05 忍びよる影

第一章

「あ、かわいいかもー」
かも?

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dog.06 警報、再び

第一章

人間の女性は奪い合いになると燃えるのだろうか。
ドッグフードのサイエンスダイエットPROがある商品棚の陰から
今、熱い視線をいただいている。
絶対に渡さない
そういう目だ。

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dog.07 奪い合い、渦

第一章

「うん、かわいいー」
こうも言われ続けるとなると、
どうやら私は本当に可愛いみたいだ。

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dog.08 はじかれゆく

第一章

ここでの生活も2週間たった。
若さに任せて指名はもらえるのだが、決定まではいかない。
そうこうしている内に後輩どもが入って来た。

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