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プロローグ
第一章 私は殺伐の陳列ゲージ
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@TOMONORI TANAKA
ご主人様と最初に会ったのは 私がまだ小さな箱に詰められていた時だ。
今日もどこかの国から来た不安そうな新入りが、 静かに裏の箱に入れられる。 何かを注射で打たれたのち、表の透明の箱へ移動だ。 そして、大勢の人間たちが私たちをくまなく見つめる。
今日も沢山のご指名を頂き、素直に嬉しい。 柴姉さんやミミさんの視線が気になるが、 生きるために私は精一杯、尻尾を振りペロペロし、 自分を売り込む。
「あいつには気をつけた方がいいぞ、、、」 上の箱に住む、同期のアメリカンショートヘアーが、 色白な奥さん風の女性を見て、 ビー・ケアフル 的なことを言ってきた。
「あ、かわいいかもー」 かも?
人間の女性は奪い合いになると燃えるのだろうか。 ドッグフードのサイエンスダイエットPROがある商品棚の陰から 今、熱い視線をいただいている。 絶対に渡さない そういう目だ。
「うん、かわいいー」 こうも言われ続けるとなると、 どうやら私は本当に可愛いみたいだ。
ここでの生活も2週間たった。 若さに任せて指名はもらえるのだが、決定まではいかない。 そうこうしている内に後輩どもが入って来た。