dog.06 警報、再び

第一章

人間の女性は奪い合いになると燃えるのだろうか。
ドッグフードのサイエンスダイエットPROがある商品棚の陰から
今、熱い視線をいただいている。
絶対に渡さない
そういう目だ。

「あいつには気をつけた方がいいぞ、、、」
懇意にしている情報屋・アメリカンショートヘアーから、
またもビー・ケアフル警報が発令された。
「あのアパレル女は本来、控えめな性格だが、
 何かのきっかけでスイッチが入るね。
 もしそうなったら、もう誰にも止められないさ。
 あなたは運が良い。
 彼女にスイッチが入った瞬間を見れたのだから。」
アメリカ野郎はいちいち回りくどくて、
結局おまえ、なに人なんだと問いただしたくなる。

「このプードルちゃん見せてもらってもいいですか?」
来た。
ミミさんがびっくりして飛び起きたが、残念ながら私のようだ。
店内にはまだ色白奥さんが残っている。
女の奪い合い。
その渦中に私は飛び込んで行くことになる。

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